真夜中の、野生覚醒。（11日目）

深夜2時半。

それは、突然やってきて

突然去っていった。

まるで、何事もなかったかのように、、、

あ、野生のはなしです。

大福も動物なのよね、と思うこと、

これまでも度々ありました。

夜中ににゃあにゃあ鳴いて、鳴き止まなかったときとか、

無言で一点を見つめ続け、まったく呼びかけに反応しないときとか。

人間サマの都合なんで、おかいまし。

そりゃそうですよ、動物だもの。

そう思ってきました。それまでは。

それは、突然やってきたのです。

仕事柄、夜中にパソコン作業をすることがよくあるのですが、

しずかなリビングで、カタカタ作業をしていたときのこと。

ダダダダダダダ！

すごい足音とともに、

矢のような速さで階段をかけおり、

突如、大福が目の前に現れたのです。

私には一切目もくれず、

見えない敵と戦っているかのように

一瞬身構えては、飛び上がり。

一瞬たじろいでは、飛びかかり。

まるで、サバンナのシマウマを狩るライオンのように、、、

まるで、カムチャッカ半島の野ウサギを狩るイヌワシのように、、、

（例えが微妙ですが）

そこには誰もいないはずなのに、、、

ずっと見えない敵と戦いながら、

猛スピードで駆け回っているのです。

「深夜の大運動会」のことは、知識としては知ってはいましたが、

運動会なんて可愛いものじゃありません。

あれはまさに、野生でした。

それとも、それともですよ。

私には見えないだけで、大福には何かが見えていたのでしょうか、、、

と、今日は怪談風にしてみました。

※写真は、本文とまったく関係ありません。